六ツ川みまもりたいによる「みまもりタグ」の実証実験に参加してきました!
29年度に、横浜市とALSOKの協定に基づき実施されていた「ALSOKみまもりタグ」実証実験が、3月で終了する事に伴い、 六ツ川みまもりたいによる「ALSOKみまもりタグ」の徘徊する方の捜索を目的とした捜索訓練が3月16日(金)に行われました。 13:30に六ツ川一丁目コミュニティハウスに六ツ川地区の皆さんが集合し、六ツ川地区連合自治会の最上会長からの挨拶で始まりました。 ケアプラザからは、生活支援コーディネーターと社会福祉士が参加。
今回の訓練の内容としては、徘徊する方に見立てた民生委員さんが、みまもりタグをもって一定範囲を移動し、 その移動範囲に、「みまもりタグアプリ」をインストールしたスマートフォンをもった人を間隔をあけて配置してタグの電波を受信。 家族に見立てた徘徊役とは別の民生委員さんが、自分のスマートフォンに家族用のアプリをインストールして、 その受信した位置を探って徘徊役の民生委員さんを捜しに行くという物です。
捜索の過程で、次の課題が分かりました。
1)家族の持つアプリの地図には10分おきに電波を受信するため、近い範囲での移動だとA・B・C・Dのチェックポイント位置の内、一ケ所しか表示されないので、現在の位置が詳しく表示されない。 (一番近い時間で受信したものだけ表示される)
2)家族がスマホの操作を間違えると、地図を出す操作が分からなくなる可能性がある。
結局、徘徊役の民生委員さんは見つけられずに、コミュニティハウスに先に戻っていました。 チェックポイントに立つ方や捜索役の民生委員さんが戻ってきたところで、A・B・C・Dのチェックポイントで受信したかどうかをALSOKの方に、特別に画面に出してもらいました。
しっかりとタグの電波を受信しているという事が分かりましたが、何よりこの「みまもりタグ」を普及させるには、 タグの電波を受信するアプリをインストールしてくれる方を増やさないといけないのですが、Bluetooth機能をONにしておかなければいけないため、なかなかアプリが普及しないという事も課題のひとつです。 (Bluetoothをいれるとバッテリー消耗が激しいという事もあるようです) また、これを操作するのも、PCやスマートフォンをもって操作せねばならず、高齢の方には難しい部分があるのも課題としてわかりました。
このみまもりタグによる実験期間は、3月末で終了ですが、「みまもりたい」の活動は続いていきます。これから六ツ川地区の支え合い活動や見守り活動が充実していくために、今回の実験も含めて、認知症の方が安心して暮らせるまちづくりを地域の方々と一緒に考えられるといいなぁと思いました。